電力需給調整力取引所(EPRX)は2026年10月6日、中部電力パワーグリッド中央給電指令所のシステム障害に関する終報を公表しました。障害は10月5日10時14分から19時44分まで発生し、原因はスマートメーターの情報収集を行うシステムの一部サーバ不具合です。10月6日の取引(10月7日受渡し分)以降は通常どおり実施されています。

障害は9時間30分で復旧
EPRXの終報によると、障害の発生は10月5日10時14分、復旧は同日19時44分です。市場取引そのものを停止したのではなく、10月5日の取引(10月6日受渡し分)は実施されました。
ただし、中部エリアと隣接エリアの連系線をまたぐ約定処理ができなかったため、中部エリアの対象商品は全量をエリア内で約定処理する扱いになりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生・復旧 | 2026年10月5日10:14~19:44 |
| 原因 | スマートメーター情報収集システムの一部サーバ不具合 |
| 対象受渡日 | 2026年10月6日受渡し分 |
| 対象商品 | 二次調整力②、三次調整力①、三次調整力② |
| 処理 | 中部エリアは全量エリア内約定 |
| 復旧後 | 10月7日受渡し分以降は通常取引 |
連系線越え約定ができず、エリア内だけで処理
需給調整市場では、商品によって連系線を使い、隣接エリアを含めた広域約定が行われます。今回の障害時はその処理ができず、中部エリア内の応札だけで約定処理する構成になりました。
EPRXは、関連する一般送配電事業者から調整力提供者へ、取引規程第38条に基づくΔkWの供出協力が要請される場合があると案内していました。実際の要請量、約定量、価格への影響は公表資料では確認できないため、推計しません。
市場参加者が保存しておきたい記録
復旧済みの障害でも、入札、約定、指令、アセスメント、精算に使うデータが通常時と異なった場合は、後日の照合に備えて記録を残します。特に、対象商品・コマ・エリア、入札時刻、約定結果、指令実績、システム通知を同じ案件番号で管理します。
- ✓10月6日受渡し分の対象商品と入札・約定結果
- ✓EPRX・一般送配電事業者から受けた通知の時刻と内容
- ✓ΔkW供出協力の要請有無と実績
- ✓指令受信・応動実績、通信ログ、欠測の有無
- ✓精算・アセスメントで通常時と異なる扱いの有無
POINT
この記事のまとめ
中部電力PGのシステム障害は2026年10月5日19時44分に復旧し、10月7日受渡し分以降は通常取引へ戻りました。影響を受けた10月6日受渡し分では、二次②・三次①・三次②が中部エリア内だけで約定処理されています。
参考にした一次情報
本記事は各社・公的機関が公表した情報をもとに、一般的な検討ポイントを独自に整理・解説したものです。掲載組織との提携・推奨関係を示すものではなく、個別案件の設計・法令判断を代替しません。設備条件や最新制度は案件ごとにご確認ください。
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