空調も古い、電気代も高い、太陽光も検討したい。複数の課題が重なる施設では、設備ごとに営業提案を比べても投資の順番を決めにくくなります。施設全体の支出とリスクを一枚に並べることが第一歩です。
削減率だけで優先順位を決めない
省エネ投資では、単純な年間削減額に加えて、設備故障による事業停止リスク、更新期限、保守費、工事の実施可能時期を比較します。老朽空調は更新を先延ばしにできない一方、太陽光は電気の購入量を長期的に抑える設備です。
両方を同時に実施できない場合は、『やらないことで発生する損失』も含めて優先順位をつけます。
空調更新後の需要で太陽光を設計する
高効率空調への更新で昼間の使用電力量が下がると、太陽光の適正容量も変わる可能性があります。更新前の電力データだけで太陽光容量を決めると、将来の余剰が増えることがあります。
空調の想定削減量を需要データに反映し、その後の需要に対して太陽光発電を重ねることで、投資後の姿に近い試算になります。
比較する4つの軸
候補設備を同じ評価軸で並べると、社内説明がしやすくなります。
- ✓年間削減額と投資回収の見通し
- ✓故障・停止・法令対応など先送りリスク
- ✓更新後の需要に与える影響
- ✓工事可能時期と施設運用への影響
POINT
この記事のまとめ
先に更新する設備が次の設備の効果を変える場合があります。空調更新後の電力需要を想定して、太陽光容量まで一体で試算するのが合理的です。
本記事は一般的な検討ポイントを整理したもので、個別案件の設計・法令判断を代替するものではありません。設備条件や最新制度は案件ごとにご確認ください。